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20××年 某病院の外来にて4
カテゴリ: 近未来日記
         20××年 某病院 総合科外来診察室にて


患者はようやく総合科外来診察に案内された。

総合科外来医師(以下医師)
  「○○××様ですね
   私 総合科の■■と申します。
   医師免許取得後15年たっております。
   総合科認定医、指導医を持っております。
   その他学会認定医についてはこちらの名刺でご確認下さい。
   
   また最近1年間の初診時誤診率○○%
   訴訟リスクは一番低い方のランクA
   現在抱えている訴訟は幸運にもありません。

   以上 私のデータですが
   私の診察でよろしいですね。」

患者「あ  はい。」

医師 (PC画面を見ながら)

医師「では 指静脈で本人確認をいたします
   右手人差し指をお出しください」

患者「またですか~ 疲れました
   頭痛が酷くなってきました」

医師「申し訳ございません
   違う名前呼んでも平気でお返事なさる患者さまも多いもので・・
   名前を呼ぶだけではダメなんですよ。

   で 今日は頭痛と言うことで来られたのですね.。」

患者「いやあ 風邪かと思うんですが、昨日から頭が痛くて
   少し熱っぽいようにも思うんですが・・」

医師「それはいけませんね。
   でも久しぶりの頭痛患者さんですよ。
   最近はそう言う患者さんは 救急外来ばかりにいくもので
   まあ そっちに行っても救急室でも救急ランクが低いと
   平気で3日ぐらい待たされてしまいますが・・・

   で 記入いただいた問診票ですが
   記入いただいた内容にお間違いないですね。
   なければ ここにサインをお願いします。」

患者「また サインですか?」

医師「申し訳ありません。
   医療事故防止のため 厚労省の・・・」

患者さえぎって サインする

患者「その説明は聞き飽きましたので 次に進んでください」

医師「ところで熱のところが空欄なんですが
   お熱はありますか?」

患者「いや~ちょっと熱っぽいんですが
   測ってはいませんが。」

医師「そうですか~
   感染性疾患が疑われる場合にですね
   ご自身で検温していない場合は、無過失保障制度の補償額が
   減額されてしまうんですね。

   それで 誠に申し訳ありませんが
   この受診契約書の『体温を測定していません』の欄に
   ご署名をお願いします。」

患者「またサインですか~」

医師「判例に基づいてなんですが
   患者の診断に対する自助努力が不足している場合
   万一訴訟になり、訴えが認められてもその損害賠償は
   減額されてしまうんですね。

   無過失保障においてもその考え方が適用されるため
   こういう形になっております」

患者「・・・」

  患者 サインする。

医師「では 問診事項を確認しながら診察いたします」

医師 いろいろ聞きながら診察をする。

医師「診察の結果をご説明します。

   まず初診時の診断としては普通感冒 いわゆるかぜ症候群
   の可能性が高いと考えました。
   ただしあくまでも病歴、身体診察によるものですので
   診断は完全ではありません。

   頭痛についてですが 一番心配な くも膜下出血は
   当院の問診システムでは1%以下の確率が出ています。
   さらに身体所見も項部硬直などの所見がありませんので
   診察所見はその結果を支持しています。

   ただ100%否定はできません。

   ところで問診事項のチェックリストには
   頭部CT検査についての希望にチェックがありましたが
   そのご希望に変わりはありませんか?

患者「間違いなく風邪ならしなくてよいんだけど
   でも心配だしなあ 完全には否定できないとと言われると
   どうしたらいいんですかね・・・」

医師「現時点では 必要性はかなり低いと考えます。
   ただ より正確性を望めば・・・するよりないですし・・・


   あと 補足ですが
   現行制度では頭部CT検査などは 問診システムでの

   推奨ランクによって自己負担が変わります。
   今回の頭痛ではくも膜下出血を強く疑うものではなく
   推奨ランクAとなっておりますので
   通常の3割負担そのままで変わりません。

   で 最終的には 患者様に決定権がありますが。」

患者「なんか ますますどうしてよいかわからなくなってきた。
   もういい 全部やるよ。」

医師「では頭部CT検査に当たっての説明を行いますが、その前に
   この頭部CT検査説明書ならびに『脳動脈瘤と画像診断』という
   小冊子をおよみください。」

   あなたの診察が延長し、残業が必要となりましたので
   本日の当直担当副院長に残業命令書をもらってきますので
   待合室で読みながらお待ち下さい。」

医者は出て行き、患者は待合室で冊子を読み出す。

患者「あーあ これ文庫本くらいあるぞ
   読めるわけないだろう・・・」



たぶん 続くかも知れない 続いたらいいな
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編集 / 2007.07.05 / コメント: 2 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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規模は縮小したが、
畑も少しやっている

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