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20××年 某病院の外来にて1
カテゴリ: 近未来日記
20××年 某病院外来 新患受付にて

患者「あのー ちょっと診て欲しいのですが~」


受付「こちらは 初めてでしょうか?」

 患者「はい」

受付「では こちらの受診申込書に記載をお願いします」
   「またこちらが受診契約書になっておりますので
   よくお読みになって御納得いただければ
   受診希望欄にサインをお願いします
   尚この時点ではまだ料金は発生しません」

 
   受付が生命保険の約款のような冊子を渡す。

 患者「あ はい」

受付「後ほど担当のものが当院の診療における重要事項説明を行います。」

   「現在のところ120人ほどお待ちいただいておりますので
   あちらの番号札をお取りになってお待ち下さい。」
     (銀行の順番表発券機のような機械を指して)

   「今のところご説明までに2時間ほどお待ちいただきますが
   よろしいでしょうか?」


3時間後 重要事項説明ブースに

説明担当(以下担当)

   「○○××さま  ○○年××月△△日生まれ
   ○○市××町 でお間違えないですね」

 患者「はい」

 担当「では受診契約書のお名前欄にまずサインをお願いいたします」

   患者サインをする。

 担当「では本人確認用の最新の指静脈登録システムに登録します。
    右人差し指をここにあててください」

   患者指を差し出す

担当「また 万一指をけがした場合に備えて ご本人しか答えられない
    質問とその答えを登録させていただいています
    通常は 『母の旧姓は』を登録される方が多いのですが・・
   それでよろしいですか?


患者「いいですよ 母の旧姓 □□ です」

 受付「では ここにお書き下さい?」

   患者 記入する。

 受付「これでお間違えないですね」
(画面を見せながら)

患者「はい 間違いないです
   で いつになったら診てもらえるのでしょうか?」

 担当「それは症状とまたこれからご説明するシステムの利用方法によって
    変わりますが・・・
    例えば 発熱の場合はですね・・
    担当看護師問診ですと最大48時間ほどお待ちいただいておりますが」

 患者「え そんなに・・・」

担当「もう少し短縮できる場合もありますので
    これは後ほど各科外来問診受付でおたずね下さい
   では 重要事項についてご説明いたします」

  「受診契約書1ページをご覧下さい
   当院では各学会推奨の最新問診システムを導入しております。
    さらに、医療事故防止のため最近の判例に基づいた
   症状確認・本人確認と検査・治療同意システムを独自に採用し
   患者さまに万全の診断・治療体制をとっております。」

   「本システム採用により多少お時間は頂きますが
   現在のところ初診時誤診率○○% 再診時誤診率××%
   これは全国平均を下回っております」
   「また 受診契約書3ページをご覧下さい。
    当院は無過失保障制度に加入しております。
    当システムに乗っ取った診断・治療において明かな過失がない場合は
   合併症が発生した場合、予想されるもの予想されないものに
    かかわらずきちんと保障されることになっております」

  「ただし これが適用されるには条件がございまして 患者様にも
    保険料として 初診時○万円と再診時△千円
   また入院一日あたり○万円を
    手術時ならびに侵襲的検査処置においてはそのランクに応じて
    一件につき△千円から××万円をご負担していただいております。」

    「この保険料支払いには ご同意いただけますでしょうか?」

 患者「え そんなにかかるんですか?」

 担当「今年から始まった制度をご存じないんですね」
   「では あらためてご説明いたします」

   「昨年 国会で成立した改正医療保険法においては保険診療における
    事故保障制度として各医療機関に保険加入が義務づけられ
   保険料は医療機関と受診者が折半することとなりました」

   「当院としては患者様の万一にの際の保障を行うために
   上限無制限保険に加入しておりますので少々保険料が
   高額になっております」

患者「もう少し お安いのはないのですか」


 担当「申し訳ございません」

   「医療は不確実性のあるサービス業でございます。
   当院ではこの保険にご同意いただけないと診療契約を結べない内規と
   なっております」


患者「そうですか~そんなに払えません。
    薬局で頭痛薬買って寝ます。」

 担当「わかりました。
    診療契約を結ばないと言うことでよろしいですね。
    では この受診契約書の受診拒否欄の
    『私の自己都合で受診契約を結びませんでした。
     これによるいかなる不利益が発生しても
    自己責任において処理します。』
    の欄に署名をして 会計の窓口で料金をお支払い下さい。

 
患者「え 診てもらっていないのにお金がかかるんですが?」

 担当「そのこともご存じなかったのですね?
    それは大変失礼いたしました。
    今回の法改正によってですね。説明事項が大変増えてしまい
   医療機関の負担が増えたこともありまして
    重要事項説明後には料金が発生することになりました」

 患者「わかりました。
   どうせ金払うんなら 診てもらいます」


担当「では こちらの受診契約同意欄と
   『重要事項の説明を受け納得しました』
     の欄にサインをお願いします。」

   「もう一つ言い忘れておりました。
   こちらでの診断治療におきまして万一ご不満があり
   訴訟によって解決をお望みの場合は ここに書いてあるとおり
   東京地裁、名古屋地裁、大阪地裁以外の裁判所を指定させて
   いただいておりますのでご確認下さい」


患者「何で裁判所が決まってるんですか?」


担当「大変申し上げにくいんですが
   こちらの裁判所は医療機関側の敗訴が多いのです。
    そういうこともあって保険会社から指定されているんです。」

   「実際のところここで勝っても高裁でひっくり返りますと
   患者様も私どもも費用だけかかってあまり利益がなくなりますので
   あらかじめ避けるようにしております。」

   「またこちらの裁判所指定は年度ごとに指定が変わり
    毎年受診契約を更新させていただいておりますので
   あらかじめ ご了解下さい」

 患者「はー わかりました」

担当「では この受診カードをお持ちになり診療科に行っていただきます」
  「どの診療科をご希望ですか?」


患者「あ 内科に」

担当「内科も各専門科に別れておりますので・・・」

患者「頭が痛くて・・風邪みたいなんですけど・・」

 担当「では とりあえず総合科で受診して必要に応じて
    各科に回していただくようにしましょう」


患者「よろしくお願いします」

    担当「もう一点 大変申し上げにくいことなんですが
    総合科ですと診療前に預託金○万円をお支払いいただくか
    クレジットカードの登録をお願いしております」


患者「え 診察前にですか~?」

担当「申し訳ありません
   最近料金不払いの方が多いためやむを得ず預託金をいただいて
   いる次第です。よろしくお願いします」

患者「・・・・・」

  
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編集 / 2007.06.29 / コメント: 3 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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くらいふたーん

Author:くらいふたーん
本業はプライマリケア

ワークライフバランスの
確立が現在の最大の
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半農半医 ちょっとサッカー

味噌は自家製。
規模は縮小したが、
畑も少しやっている

芝のミニサッカーコート
作っちゃいました

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