スポンサーサイト
カテゴリ: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
編集 / --.--.-- / コメント: - / トラックバック: - / PageTop↑
医師の本当の仕事
カテゴリ: 医療全般
「医師の仕事は何だ?」

と問われたら たいていは

「人の命を助けること」

と答えるのではないか?

まあ 間違いではないだろうけど 個人的には

「人の命を助けること」はあくまでも 一部であり、
あるいは 表面的なことでしかない


と考えている。

私が考えるに 医師の仕事における究極の目標というのは
納得できる死を迎えることができるための援助
である。

例えば
人生80年のこの時代 若くして健康な人が普通の肺炎で
亡くなったとしたらやはり納得し難いだろう。
だから 医療者として 自分の使命として
一生懸命にできる治療をするのだ。

その助けようと治療している側面だけを見て
「医師の仕事は人の命を助けること」
に見えると言っているだけなのだと考える。

極端な言い方をすれば
生まれたときから いや母胎にいるときからターミナルケア
が始まっているということなのだろう




一方で 簡単には受け入れられなくても
それでも残念ながら避けられない死というものが存在する。

例えば 若くても免疫不全の患者さんが起こした肺炎ならば
いくら治療してもやはり亡くなる人が出てくるわけだ。

その避けられない死というのは その時代 その地域の
医療レベルによってまた個々の患者さんの状況によって異なるのだが、
それが避けられたのかそうでないのかの判断はひどく難しい。

同じ状況で同じ治療をして100人が100人亡くなる状況なら
皆運命として受け止めるだろう。

100人のうち50人だけ亡くなったとしたら
その亡くなった50人に入った人やその家族が簡単に
納得できるわけではないのは十分理解できるところである。

100人のうち99人助かった場合 残りの一人に入ってしまったら
その事実を受け入れるのはさらに大変となるであろう。


過去において 感染症や栄養問題で多くの若い命が失われた
時代はまさに100人中50人死ぬ時代であったのだ。
人によっては時代をうらみ、また貧困を憎み、そして自らの悲運を
嘆いてその苦しみを癒してきたのだろう。

栄養と医療と社会制度の進歩によって
言わば 100人治療しても1人しか死なない時代が 現代だろう。

コンビニ感覚のお気楽な受診患者の増加や訴訟の増加
さらには不当逮捕に医療者から見てどうしても不当としか思えない判決
などみるにつけ この恵まれた時代に生きる人々は
その時代の変遷と科学の進歩の恩恵を
いつのまにか当たり前と勘違いしているようにも
思えてならない。


人は必ずいつかは死ぬのだ。

納得できない死を減らしたり 遅らせたいなら
それなりの準備が必要であることを忘れては困る。

その準備とは 医療体制というシステムの整備であり、
一方で患者となる人達のあらかじめの準備のことである。
医療従事者だけでなく、一般の方々の協力も必要なのだ。

納得できない死を経験して怒りや悲しみの中で報復を
考えるのはわからぬでもない。
しかし 
本当に避けられたか 
それとも納得できないから避けられたはずだと思うのか 
今一度考えて欲しいと思う。

そして 納得できないのならば 今一度

社会として本当に準備してきたのか?
できることをしてきたのか
これから何ができるのか

今一度 問い返して欲しい。



これからも納得できない死というのはまだまだ
存在するだろうし、増えるかも知れない。
そして医療レベルが上がれば上がるほど、
たまたま不運にも不幸な方に当たってしまった患者さんにとっては
それが避けられないものであったにしても納得できない
ものになるのかもしれない。


結局はこうして医療レベルは上がったのに 恩恵を受けにくい
という「医療崩壊」が加速していくのだとしたら・・・
本当に悲しい限りだ。


私たち医療従事者も 更なる努力は続けていく必要もあるのは
当たり前のことだ。

しかし 
本当に避けられない死なのか ただ納得できないだけなのか
そして当事者となる前に準備ができていたのか 

今日元気なあなたも そしてこれを書いている私も
明日 重症患者として死戦をさまよう可能性もあるのだ。


繰り返す。

準備が大切だ。

今の医療体制は 本当に十分ですか?

正しい医療機関の受診の仕方を知っていますか?

コンビニのように救急外来を使っていませんか?

本当に必ずしも十分とは言えない面も多い今の体制ですが
それがもっと壊れてもそれでもよいのですか?



準備には お金と時間が必要です。

人とものにもう少しお金をかけさせてください。

私たちは いっぱいいっぱいです。










スポンサーサイト
編集 / 2007.05.09 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コメント
 
Title
 
 
 
 
 
 
Secret 


Pagetop↑
トラックバック
Pagetop↑
Powered by 名言集および格言集
プロフィール

くらいふたーん

Author:くらいふたーん
本業はプライマリケア

ワークライフバランスの
確立が現在の最大の
関心事

夢は
半農半医 ちょっとサッカー

味噌は自家製。
規模は縮小したが、
畑も少しやっている

芝のミニサッカーコート
作っちゃいました

ブログ内検索
FC2カウンター
リンク
このブログをリンクに追加する
FC2ブログランキング
ブログランキングに参加中

FC2ブログランキング

お気に召せばポチっとご協力を
なかのひと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。