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医療崩壊とモチベーション
カテゴリ: 地域医療~北海道

ある詰め所での勤務終了後の看護師たちの雑談

「いきなり都会の病院に行けと言われてもねえ」
「やめても仕事ないし」
「グループホームで人探しているみたいだけど あとは居酒屋かホタテの作業場でもいくか・・・それしかないよね」
「○○市の病院で働くなら 旦那に一人で行ってこいと言われそう・・・」



これは私が直接聞いたお話。

ここは医療崩壊でケアミックスを完全療養型へすでに転換。これでも黒字にはならない。来春には老健転換したうえで無床診療所としていく方向で話が進んでいる。

看護職は半分は地元出身者とかすでに結婚して地元に根を下ろしている人。残りは親病院などから派遣されたり、都会から来てはいるが、すっといる義理はない人たちである。

実際に老健プラス無床診療所になれば、派遣を引き上げるだけでよいので地元出身者が、都会への転勤とか解雇と言うことはないのだが、今後の見通し不明もあり、すべての職員に動揺が広がっている。心ここにあらずなら良い仕事はできないだろう。

医者も手当が付かず、院長一人であとは出張応援などでしのぐが、4月以降の午後の外来中止、急患時間外の受付停止などがすでに決まっている。こんな状況で職員が動揺するなと言ってもムリだろう。


送り先の公立病院も大幅な医師数減少があり、どれだけこれから機能するのか不明。救急車も全部行くとなるとその病院自体の勤務もさらに過酷になるだろう。まさにドミノ式の崩壊が加速するかも知れない。


この土地のように公的病院に丸投げしてきた自治体は、自前でやってきた自治体に比べてやっぱり意識が低いと思う。
そしてここの役場はそれに輪をかけてひどいのだ。


公立病院の非効率はあるが、それでも組長自ら医師を始め、自前で医療従事者確保をしてきたところはそれなりの大変さを知っているだけに 危機感はあると思う。


現在のここでの図式は、

病院側:
赤字の補填を増やさない限りは撤退含めて大幅な縮小やむなし。親病院などからの補填はもう限界。

自治体側:
とにかくお金は出せない。お金が出ない方法にしてくれ。
どうなっても仕方がない。
とは いいつつも、裏では「救急やめても行けば診てくれるだろうし、今までとも変わらないんじゃない」と公言しているようだ。



実は 町長の議会・住民への説明と病院や法人への説明は明らかに違っているのだ。
法人側へは「お金は出せない。救急も入院も取れなくなっても構わない」と言いつつ、住民側へは「少しは不便になるけどあまり変わらないし、法人へ頼んでいるのでなんとかやってもらえる・・」と言っているのだ。

あのねえ 時間外と救急全く診ないことがどれだけ影響あるのかわかってるんですかね。目の前に歩いていけるところに病院があるのにですよ。

療養型ではちょっと肺炎だからとかインフルエンザで食欲が低下した高齢者とかも入院できないんですよ。病院としたって特養の嘱託もしているのにこのあとどうするんだか・・・。

病院の体制縮小についての説明会に病院の事務長の出席は断られた。住民へは「事務長は都合で出席できない」と説明したのだ。二枚舌が公になるのを恐れたのだろう。

こんな状況なら 住民には申し訳ないが、崩壊してもしょうがないかとも思ってしまう。こんな組長選んだのだから・・・。

一方で法人にも問題はある。法人の性質上トップは事務屋さん中心の非専門職。彼らが数字だけで老健転換などを決めちゃった。現場の意見なんか聞いてくれなかった。老健に転換したら病院には戻せないし。ちょっとした入院もできないことになります。全部後方病院に送らなきゃいけなくなるんです。取ってくれないかもしれません。あるいは取ってくれても大変遠くになるかも知れません。地吹雪で転送さえ命がけの日もあります。

現場抜きの数字だけでいいんですかね。
法人も厚労省と大差ないかも知れない。


実は私は本来なら この病院のこの病院の院長になっているはずだったのだが、家庭の事情もあってやむなく離れたのでした。このことは申し訳なく思っていますが、ある意味少し救われたような気もしているのも事実。

だってね こんな役場や組長のいる町では ほんと 働けませんよ。
きっとこういう役場の対応を知った時点で辞表書いてますよ。そう言う自治体・住民を変えるのも仕事、見捨てるなと言われそうだが、私もあとがんばれる時間は短いし、どうせ苦労するなら、もうすこしましなところでと思いますから。


それにしてもこの医療崩壊がもたらす医療従事者の不安感とモチベーションの低下は想像以上のモノがある。

こうしたことが 今 全国で起きているということなのだ。
霞ヶ関や道庁のお役人にはこの心配はわからんだろうな。

あ 道庁の役人は道庁が夕張状態になって自分の給料が減る心配をしているかもしれない。

結構北海道はやばいらしいので。



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編集 / 2007.03.24 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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