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薬だけくれ
カテゴリ: 地域医療~北海道
「薬だけくれ 風邪薬ならすぐ出せるだろ」

昨日、久々に聞いた。一気に心が萎えてしまった。

昨日は業務命令で同じ法人の別の医療機関に応援に行っていた。
慣れない医療機関での診療なのでいつにもまして慎重に、そして医師不足で患者さんも日替わりの医師に診てもらうという申し訳ない状態なので、心して診療していたのだが、上記の看護師とのやりとりが診察室まで響いてきたら、なんか情けなくなってしまったのだ。

実際にほとんどといっていいくらいの医療機関で診療なしに薬だけ処方されている。そのためもあってか、患者さんの多くは
「薬をもらいにきました」
と口にすることが多い。

この言葉を聞くたび結構がっかりする。
日本人はモノにはお金を払うけど目に見えないサービスには金を払いたがらない。こうしたことが一番影響を与えているのだとは思うが。

薬は治療の一手段で本当に大事なのはそれまでの診断技術のほうなのに・・・といつも思う。


それにしてもである。

薬だけ欲しければ薬屋さんにどうぞ である。

医療機関と薬店の区別もつかないこうした輩は同じ地域でじっくり腰を落ち着けてやっていくとある程度いなくなる。一つは教育の効果であり、もう一つはいいなりにならない医者だと認知されるといいなりになってくれる医療機関へ逃げていくからだろう。


逆にこうした信じられない患者がまだ存在すると言うことは、こうした患者さんを生み出す土壌が医療にもいっぱいあったし、今もあると言うことだろう。

個人的には 診察なしの薬のみがもたらした悪影響が非常に大きいと考えている。

国民皆保険は医療機関へのかかりやすさをもたらした。一方で医師は十分でなく、過重労働を余儀なくされていた。皆保険制度のもとほとんどの薬は処方上限が14日分ということもあり、患者さんは外来にあふれた。患者さんも仕事や学校もあるだろう。やむなく変わりなければ「同じくすり下さい」医者もその方が楽だから、処方だけということを繰り返してきたのだろう。

結果 医療に薄利多売が定着してしまった。
質より量だった。

結局この質より量のスタイルが処方日数制限が緩和された今もそのまま残っている。そして原価計算のないきわめて安い診療報酬を厚労省はさらに下げようとしている。一方で医療の高度化と専門化の進む中、質が求められている。さらには訴訟とクレームとコンビニ受診の嵐も吹き荒れている。

このがんじがらめの状況から どう抜け出したらよいのだろうか?

個人的にはこの「薬のみ」を全国いっせいにやめてみたら・・・と思っているのだが。

きっと多くの医療機関で外来がパンクするだろう。
でも本当は診察して処方するのが当たり前。
当たり前を知ってもらってこうしたインチキと過重労働で今の医療が成り立っていることそしてやっぱり医者が足りないことを知ってもらうにはいい方法だと思うのだが、どうだろうか・・・・
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編集 / 2007.03.13 / コメント: 0 / トラックバック: 1 / PageTop↑
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