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20××年 某病院の外来にて2
カテゴリ: 近未来日記
20××年 某病院 総合科受付にて


患者はしぶしぶ支払窓口でクレジットカードを登録した後
総合科受付に向かった。

患者「あのー さっき受付してきた○○××ですけど~

外来窓口受付(以下受付)「○○××様ですね」」

患者「はい」

受付 (PC画面を見ながら)

受付
  「では 指静脈で本人確認をいたします
   右手人差し指をお出しください」
   ○○××さま  ○○年××月△△日生まれ
   ○○市××町 でお間違えないですね

   ご本人確認をさせていただきました」

   では こちらでのシステムについてご説明いたします。
   当院では各学会推奨の最新問診システムを導入しております。
   さらに、医療事故防止のため最近の判例に基づいた
   症状確認・本人確認と検査・治療同意システムを独自に採用し
   患者さまに万全の治療体制を・・・」


患者「それはさっき聞きました」

受付「申し訳ございません。
   厚労省の医療事故防止マニュアルに重要事項については
   念のため2度説明することが推奨されているものですから」


患者「・・・・・」

受付「では受診の前に主訴の確認をさせていただきます」

  画面を指さしながら

  「本日の受診に当たっての一番の症状はどれになりますか?」

患者「どれに・・って言ったって・・・
  「とにかく昨日から 頭が痛くて それに・・」


受付「では頭痛ですね」
  「頭痛に関しては総合科以外にも神経内科・脳神経外科でも
   診察できますが・・・神経内科・脳神経外科受診の場合
   専門医非紹介受診料として△千円保険適応外で自己負担が
   かかります。
   また現在のところ神経内科で看護師問診ですと問診まで24時間
   脳神経外科ですと36時間お待ちいただいております」


患者「いや風邪みたいだから とにかく安くて早いほうがいいんだ」

受付「主訴風邪を選びますと 呼吸器科も選択できますが」
   呼吸器科ですと専門医非紹介受診料として×千円かかります。
   また看護師問診まで12時間お待ちいただいております」

患者「とにかく頭痛くて早く診てもらって治したいんだよ」

受付「申し訳ありません。
   これらについては問診時重要事項説明とされておりまして
   医療事故防止のために義務づけられているんです。」

患者「・・・」

受付「では総合科のままでよろしいですね」

患者「その方が早いんだろう・・」

受付「申し訳ありません
   総合科も追加料金が発生しない分混み合っておりまして
   現在 看護師問診まで36時間かかっております。

   また「総合科」の場合の説明事項がございます。
   総合科の場合 よくある病気では比較的検査も少なく
   低料金で診断治療ができますが
   各専門科で診るような希な疾患については
   初診時誤診率が例えば呼吸器疾患の場合×%ほど上昇します。
   この点について同意していただけますか?

   その他の分野についてはここに書いているとおりですので
   ご了解いただけましたら 総合科受診申込書にご署名を
   お願いします」


患者「またサインかよ・・・」

受付「申し訳ありません
   これらのサインについては来年度以降電子認証システムが
   導入され口頭でのサインが可能になるのですが・・・」


患者「・・・」
   サインを書きなぐる。

受付「ではこの後の流れについてご説明いたします」

  「これから診察前の問診を行います。
   専門看護師による口頭問診は先ほどよりも短くなりまして
   現在のところ24時間待ちと思われます。
   その場合 明日の13時頃この窓口に再度来ていただくことに
   なりますが・・・。
   あるいは携帯電話の呼び出しあるいはメールアドレスを
   ご登録いただけますと呼び出し1時間前にメールでもご連絡
   いたしますが・・・」

  「またコンピューターにお慣れでしたら
   こちらのタッチパネルでご自分でも御入力いただけます。
   入力方法についてのご説明が必要でしたら
   担当が説明いたしますが、説明も立て込んでおりますので
   説明にはあと数時間お待ちいただくことになろうかと・・・」


患者「いいよ 自分でやるから・・・」

受付「わかりました
   ではこちらのブースで御入力下さい
   ただし この問診で誤った入力があり、それによる事故等については
   無過失保障制度の補償外になっておりますのでご注意下さい。

   またその点の免責についてのも改めて同意が必要となっております。
   ここに御署名をお願いします。

患者「・・・」

  患者 紙をひったくって書きなぐる。

たぶん 続く はず・・
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編集 / 2007.06.30 / コメント: 3 / トラックバック: 0 / PageTop↑
20××年 某病院の外来にて1
カテゴリ: 近未来日記
20××年 某病院外来 新患受付にて

患者「あのー ちょっと診て欲しいのですが~」


受付「こちらは 初めてでしょうか?」

 患者「はい」

受付「では こちらの受診申込書に記載をお願いします」
   「またこちらが受診契約書になっておりますので
   よくお読みになって御納得いただければ
   受診希望欄にサインをお願いします
   尚この時点ではまだ料金は発生しません」

 
   受付が生命保険の約款のような冊子を渡す。

 患者「あ はい」

受付「後ほど担当のものが当院の診療における重要事項説明を行います。」

   「現在のところ120人ほどお待ちいただいておりますので
   あちらの番号札をお取りになってお待ち下さい。」
     (銀行の順番表発券機のような機械を指して)

   「今のところご説明までに2時間ほどお待ちいただきますが
   よろしいでしょうか?」


3時間後 重要事項説明ブースに

説明担当(以下担当)

   「○○××さま  ○○年××月△△日生まれ
   ○○市××町 でお間違えないですね」

 患者「はい」

 担当「では受診契約書のお名前欄にまずサインをお願いいたします」

   患者サインをする。

 担当「では本人確認用の最新の指静脈登録システムに登録します。
    右人差し指をここにあててください」

   患者指を差し出す

担当「また 万一指をけがした場合に備えて ご本人しか答えられない
    質問とその答えを登録させていただいています
    通常は 『母の旧姓は』を登録される方が多いのですが・・
   それでよろしいですか?


患者「いいですよ 母の旧姓 □□ です」

 受付「では ここにお書き下さい?」

   患者 記入する。

 受付「これでお間違えないですね」
(画面を見せながら)

患者「はい 間違いないです
   で いつになったら診てもらえるのでしょうか?」

 担当「それは症状とまたこれからご説明するシステムの利用方法によって
    変わりますが・・・
    例えば 発熱の場合はですね・・
    担当看護師問診ですと最大48時間ほどお待ちいただいておりますが」

 患者「え そんなに・・・」

担当「もう少し短縮できる場合もありますので
    これは後ほど各科外来問診受付でおたずね下さい
   では 重要事項についてご説明いたします」

  「受診契約書1ページをご覧下さい
   当院では各学会推奨の最新問診システムを導入しております。
    さらに、医療事故防止のため最近の判例に基づいた
   症状確認・本人確認と検査・治療同意システムを独自に採用し
   患者さまに万全の診断・治療体制をとっております。」

   「本システム採用により多少お時間は頂きますが
   現在のところ初診時誤診率○○% 再診時誤診率××%
   これは全国平均を下回っております」
   「また 受診契約書3ページをご覧下さい。
    当院は無過失保障制度に加入しております。
    当システムに乗っ取った診断・治療において明かな過失がない場合は
   合併症が発生した場合、予想されるもの予想されないものに
    かかわらずきちんと保障されることになっております」

  「ただし これが適用されるには条件がございまして 患者様にも
    保険料として 初診時○万円と再診時△千円
   また入院一日あたり○万円を
    手術時ならびに侵襲的検査処置においてはそのランクに応じて
    一件につき△千円から××万円をご負担していただいております。」

    「この保険料支払いには ご同意いただけますでしょうか?」

 患者「え そんなにかかるんですか?」

 担当「今年から始まった制度をご存じないんですね」
   「では あらためてご説明いたします」

   「昨年 国会で成立した改正医療保険法においては保険診療における
    事故保障制度として各医療機関に保険加入が義務づけられ
   保険料は医療機関と受診者が折半することとなりました」

   「当院としては患者様の万一にの際の保障を行うために
   上限無制限保険に加入しておりますので少々保険料が
   高額になっております」

患者「もう少し お安いのはないのですか」


 担当「申し訳ございません」

   「医療は不確実性のあるサービス業でございます。
   当院ではこの保険にご同意いただけないと診療契約を結べない内規と
   なっております」


患者「そうですか~そんなに払えません。
    薬局で頭痛薬買って寝ます。」

 担当「わかりました。
    診療契約を結ばないと言うことでよろしいですね。
    では この受診契約書の受診拒否欄の
    『私の自己都合で受診契約を結びませんでした。
     これによるいかなる不利益が発生しても
    自己責任において処理します。』
    の欄に署名をして 会計の窓口で料金をお支払い下さい。

 
患者「え 診てもらっていないのにお金がかかるんですが?」

 担当「そのこともご存じなかったのですね?
    それは大変失礼いたしました。
    今回の法改正によってですね。説明事項が大変増えてしまい
   医療機関の負担が増えたこともありまして
    重要事項説明後には料金が発生することになりました」

 患者「わかりました。
   どうせ金払うんなら 診てもらいます」


担当「では こちらの受診契約同意欄と
   『重要事項の説明を受け納得しました』
     の欄にサインをお願いします。」

   「もう一つ言い忘れておりました。
   こちらでの診断治療におきまして万一ご不満があり
   訴訟によって解決をお望みの場合は ここに書いてあるとおり
   東京地裁、名古屋地裁、大阪地裁以外の裁判所を指定させて
   いただいておりますのでご確認下さい」


患者「何で裁判所が決まってるんですか?」


担当「大変申し上げにくいんですが
   こちらの裁判所は医療機関側の敗訴が多いのです。
    そういうこともあって保険会社から指定されているんです。」

   「実際のところここで勝っても高裁でひっくり返りますと
   患者様も私どもも費用だけかかってあまり利益がなくなりますので
   あらかじめ避けるようにしております。」

   「またこちらの裁判所指定は年度ごとに指定が変わり
    毎年受診契約を更新させていただいておりますので
   あらかじめ ご了解下さい」

 患者「はー わかりました」

担当「では この受診カードをお持ちになり診療科に行っていただきます」
  「どの診療科をご希望ですか?」


患者「あ 内科に」

担当「内科も各専門科に別れておりますので・・・」

患者「頭が痛くて・・風邪みたいなんですけど・・」

 担当「では とりあえず総合科で受診して必要に応じて
    各科に回していただくようにしましょう」


患者「よろしくお願いします」

    担当「もう一点 大変申し上げにくいことなんですが
    総合科ですと診療前に預託金○万円をお支払いいただくか
    クレジットカードの登録をお願いしております」


患者「え 診察前にですか~?」

担当「申し訳ありません
   最近料金不払いの方が多いためやむを得ず預託金をいただいて
   いる次第です。よろしくお願いします」

患者「・・・・・」

  
編集 / 2007.06.29 / コメント: 3 / トラックバック: 0 / PageTop↑
大淀病院事件と報道
カテゴリ: 医療全般
25日のエントリーで奈良の大淀病院事件の民事訴訟について取り上げたが
多くの医師ブロガーの抑制のきいたエントリーに私も勇気づけられた。

また 私のような末端ブログへのアクセスも増え
関心の高さを強く感じているところである。


ところが・・・ちょっと気になることが。

各社の特に新聞報道は扱いがそれほどでもないのである。

さらにネット上に記事をほとんど上げていないのである。

主要全国紙を検索した限りではasahi.comのしかも関西版のみであったが
これは一体どういうことなのだろう。

あれだけのキャンペーンを張った毎日新聞がなぜこの記事を
きちんと書いて報道していかないのだろうか?

この一貫性のなさは 理解に苦しむが・・・

ひょっとして 医師系のブログを恐れているのだろうか?

記事を引用されにくくするためにネットニュースには
掲載しないようにしているのだろうか?

こんなうがった見方もついしてしまうが・・・



ただ このことだけは 言っておく


裁判の焦点に踏み込むことなく、原告の扇情的な言い分だけを
掲載した毎日新聞よ

いままでの取材姿勢や報道姿勢が正しいと思うなら
そのスタイルを貫けばいい。
コソコソ転向したり、当たり障りのないやり方を取るな。


反省を表明することなくフェイドアウトしたり あるいは
水面下での方針転換はするのは あまりにも卑怯というものだ。


個々の内容は事実でも並べ方次第で ニュアンスは異なるわけで
そんなパワーを持つ報道の持つ力を考えれば
ミスはミスと認めて報道する姿勢こそ大切なはず。

それもできない報道なら 人のミスを批判をする資格はない。


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編集 / 2007.06.28 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
奈良 大淀病院事件について
カテゴリ: 医療全般
今日 この事件の民事訴訟の初公判が開かれます。
この件について触れる前に お亡くなりになられた方の御冥福を祈るとともに
ともに悲しまれている多くの方に哀悼の意を表します。


さて 私事ですが 先頃 第4子となる娘を授かりました。
妊娠中に伝染性紅斑(リンゴ病)にかかったり、いろいろ
ありましたが、無事に出産することができました。

こういう場合においても 医学的知識は時として邪魔をします。
不幸な転帰をたくさん知っているだけに何か起きるのではないかと
ついつい考えてしまいました。


昔に比べればお産で命を落とすことは少なくなりました。
しかし 医学・医療体制が進歩した現在でもこれをゼロにすることは
今のところ実現できておりません。

子供授かったら ただただ母子共に無事に出産を終えて欲しい
これは皆考えるところでしょう。

私は幸いにして無事子供を授かったわけですが
残念ながら今回の事件ではその願いが届きませんでした。

残された方々にとってはさぞ無念であったことと思います。



今回 「真実を知りたい」とのことで訴訟が起こされ
町と担当医が訴えられています。
ある意味訴訟は仕方ないにしても 担当医が対象になっていることは
非常に残念に思います。

当事者でない私の知る情報は 限られていますが
今のところ知り得る範囲においては 担当医が責任を問われるとなると
すべての医療が成立しなくなる可能性があり
そのことに非常に危惧を覚えます。

その意味において 今回の訴訟においては
大淀病院の担当医を支持したいと考えています。

誤解を受けるリスクは覚悟してもそう発言せざるを得ないことを
どうかご理解いただきたいと考えます。



結果が得られなかったことに対する無念さは理解できます。
ただ今回のケースにおいては やはり機会の均等と結果の均等を
正しく理解していただくことが必要かと考えます。

転医が必要であったとしても
速やかにその機会があたえられなかったとしたら
それは機会の均等を与えることができなかった行政や医療システムの
問題であり、医師個人のものではないと考えます。

一方で 医療において結果の平等・均等は保証し得ないことは
どうか今一度確認していただきたいと思います。


どうか マスコミの煽動報道にだまされることなく
医療の現実の正しい理解を皆様にお願いしたいと考えます。

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<追加>
関連リンク
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070625
http://blog.m3.com/TL/20070625/3
http://swedenhouse-oita.cocolog-nifty.com/pediatrics/2007...
http://guideboard.blog.com/1877291/
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/06/72_8...
http://blog.m3.com/case-report-by-ERP/20070625/1
http://zainomusou.blogspot.com/2007/06/blog-post_25.html
http://d.hatena.ne.jp/takuzo1213/20070625
http://slummy.cocolog-nifty.com/oshiro/2007/06/post_9a2e....
http://blog.m3.com/Visa/20070625/2
http://blog.m3.com/nana/20070625/1
http://blog.so-net.ne.jp/kyouteniiretamono/2007-06-25
http://blog.goo.ne.jp/peak1839/e/a74d79de787611ac83568fce...
http://plaza.rakuten.co.jp/tinyant/diary/200706240000/
http://blog.m3.com/Neurointervention/20070625/1
http://blog.m3.com/Fight/20070625/2
http://blog.livedoor.jp/cima7771/archives/50895792.html
http://ameblo.jp/y-gami/entry-10037764967.html
http://d.hatena.ne.jp/physician/20070625
http://blog.hashimoto-clinic.jp/200706/article_3.html
http://medicalfootball.blog69.fc2.com/blog-entry-81.html
http://d.hatena.ne.jp/guri/20070625
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/archive/2007/06/25
http://blog.m3.com/OB_Gyne/20070625/1


編集 / 2007.06.25 / コメント: 12 / トラックバック: 1 / PageTop↑
国保直診と町村立医療機関
カテゴリ: 地域医療~全国
経理とか簿記の知識に乏しいのですけど 現場で得た知識を少し。

・・・とは言え、聞きかじりの知識なもので
間違っていたらご指導下さい。


国保直診の赤字と「国保」がつかない医療機関の赤字が
直接比べられないのは意外と知られていません。

国保直診は 基本的にはその町村の特別会計です。
通常減価償却は計上されません。

町村立で企業会計が提供されれば減価償却費を計上できます。
つまり赤字が大きくてもとりあえず建物建てたばかりなどでは
少しは現金の留保ができている場合もあるわけですね。


国保直診の場合 赤字なら思いっきり赤字です。
建物の減価償却はそもそも発想にありません。
減価償却を入れたらもっと酷い赤字になることもしばしば。


さらにあまり知られていないのが、国保直診で黒字が出れば
原則は一般会計に飲み込まれちゃうんですよね。


一方で 巨額の累積赤字なんて自治体病院もありますが。

経営が好転する可能性もないのに赤字をそのまま
企業会計に残し、問題を先送りしてきた証拠なんです。

毎年ちまちま補填すればそう言うことにはならないわけです。

ま 補填は小手先の問題隠しかもしれませんが
巨額の赤字を後世に残して赤字再建団体になるよりは
よっぽどましです。

私が勤務したある自治体病院は 国保直診でしたが
赤字は会計に残さず、きちんと補填してましたね。
今思い出しても好感が持てますね。

ま 報道はこういう点はあまり詳しく伝えないんですけどね・・



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編集 / 2007.06.19 / コメント: 1 / トラックバック: 0 / PageTop↑
自治体直営と公的病院
カテゴリ: 地域医療~北海道
本業が忙しいのでブログ書いているヒマがないのだが
このニュースは触れておかないと・・

厚生連の方針の是非はさておいて
過疎自治体においてはどういう形態が一番良いか
これも地域性や規模などによって異なると思われ
一概にはいいにくい。

北海道の過疎地において自治体直営と公的病院その両者とも
体験して言えるのは

自治体直営の トップの方が圧倒的に危機感があるということ。

これを読まれた公務員医師経験者ならば
あのレベルで危機感があるとは思わないかも知れない。

でも公的医療機関に依存してきた地域はさらに低次元である。

公的病院がある地域では少なくとも医療職探しをしたことはないわけで
この点だけでも その差は明らかなのだ。

公的病院は自前である程度ストックがあるので転勤で対応できるが
それを持たない自治体医療機関の人探しにおける苦悩は大きいのだ。

それが故に公的医療機関のある自治体では危機感が薄いということだ。


さて ことここに至って何とかしなければと思っても
直営より低額の繰り入れだけでしのいできたツケは大きく
赤字補填できないとなると縮小しかほとんど選択肢はない。

公設民営もなり手自体は限られる。
しかも赤字補填の線引きはかなり難しいのだ。

結局 規模縮小しか事実上選択肢はないかもしれない。
ただこれが進行すれば特養などの嘱託医さえ確保できない
地域が増えていくだろう。

しかし

「地方切り捨ては公的病院の役割に反している」
(北海道病院協会幹部)



このコメントはないだろうに。

先に切り捨てたのは 国であります。

それに抗えず、都市に移動しすぎた国民にも
多少は責任はあるかもしれませんがね。

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http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/32765.php
道厚生連の中小9病院 縮小、負担増で苦悩する町 
診療報酬減り赤字増
(06/18 07:18)

 北海道厚生農業協同組合連合会(道厚生連)が経営する、地方の中小病院が相次いで入院施設のない無床診療所への転換などを進めている。道厚生連が百床以下の九病院について、これまで三分の二だった地元自治体の赤字補てん比率を全額にすることを求め、同時に経営形態の転換を提案しているためだ。規模縮小か負担増かという究極の二者択一に、医療過疎の町の苦悩は深まる一方だ。

 一月に始まった道厚生連と九町との個別交渉では、後志管内喜茂別、網走管内上湧別、留萌管内苫前の三町が既に無床診療所に移行、または移行を固めた。さらに、胆振管内むかわ町が町立移管で基本合意。網走管内佐呂間など三町は全額負担を受け入れ、現状の病院のまま継続する方向。上川管内美深、空知管内沼田の二町は今も協議中。

 厚生病院の経営見直しは、昨年からの一連の医療制度改革などによる赤字増が最大の要因。九病院の二○○六年度合計赤字額は約六億七千万円に上り、○五年度の約二億五千万円の二・七倍となった。道厚生連は「国の医療費削減方針で診療報酬が下がり、地域病院の赤字が膨らんだ」(企画部)として、昨年夏、赤字の全額補てん要請の方針を決めた。併せて、赤字の圧縮が見込める無床診療所などへの移行も提案している。

 対象となっている美深厚生病院(六十四床)は町内唯一の病院。経営見直し協議は始まったばかりで、無床診療所への転換も選択肢だが、住民には病院の存続を望む声が強い。昨年夏から入院している夫を見舞うため、毎日自転車で通っているという町内の無職女性(83)は「病院がなくなったら本当に困る。隣の名寄市の病院まで行くならバスしかない。でも毎日通ったら私の方が倒れる」と苦渋の表情。

 診療所になれば夜間救急診療もできなくなる。町内の無職多田勝さん(74)は「年寄りが多いので、夜、何かあった時に診てもらえないのは心細い」と現状維持を望む。

 しかし、美深厚生病院の○六年度の赤字額は約一億円。急激に赤字が膨らんでいる上に、その全額の補てんとなれば、予算規模約四十億円の町にとっては重い負担となる。町議の一人は「町財政が厳しい中でそれだけの負担ができるのか。慎重に検討したい」と戸惑いを隠さない。町と道厚生連は今秋をめどに方向性を出す予定という。沼田町も、まだ方向性を見いだせていない。

 一方、喜茂別町は約一億円の赤字負担は無理と判断、「傷口が広がる前に」と四月、無床診療所に移行した。さらに、上湧別厚生病院は九月、苫前厚生病院は来年四月に、それぞれ無床診療所(苫前は老人保健施設併設)に転換する方向。むかわ町は来年三月に鵡川厚生病院を町立に移管し、道厚生連が指定管理者となることで基本合意した。

 赤字額が二千万円程度に収まる網走管内佐呂間町の佐呂間と遠軽町の丸瀬布、釧路管内弟子屈町の摩周の三病院は当面、現状のまま継続する方向という。

 こうした動きに対し、医療関係者の受け止めは複雑だ。「地方切り捨ては公的病院の役割に反している」(北海道病院協会幹部)とする見方がある一方、「赤字と医師不足は危機的で公的病院も持ちこたえられなくなった」(北海道地域医療振興財団幹部)と、国の医療政策のひずみを指摘する声も上がっている。

編集 / 2007.06.18 / コメント: 2 / トラックバック: 0 / PageTop↑
院長ヒアリング
カテゴリ: 地域医療~北海道
先日 院長と診療科責任者とのヒアリングと称する
面接がありました。

ヒアリングと言うからにはこっちの話を聞いてくれるはず

しかし 実際は 院長からの伝達事項の方が多かった。

それにしても・・・
あの記事をご存じなかった・・・

うちの事務は一体何をやっているのか?
  →情報収集能力なし

法人本部は何をやっているのか?
  →根回しなし

病院トップは何をやっているのか?
  →50才以上の医師にはまだネットは遠いのか?

しかし こういう状況は 旧日本軍のそれと同じだ。

これでは厚労省には勝てないぞ。

私は 玉砕もバンザイ攻撃もしないぞ。

はっきり言っておこう。
編集 / 2007.06.11 / コメント: 2 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コンサ 首位快走
カテゴリ: コンサドーレ札幌
コンサドーレ 負けないっすね。

なんか不思議だねえ・・・
勝ち点10以上離してます。

試合を見ていると
相手チームは 何で崩せないか
やっててよくわからないんじゃないかな?

それでフラストレーションもたまるし
訳がわからなくなってリズムも狂う。

セットプレーや一発カウンターで点を取られて負け
一番嫌な負け方だろう。

でも いつかこの流れが終わる時が来る。

そのときが踏ん張り時だ。

でもその前に第2ステージであと4つは勝って
あと勝ち点12追加しておきたい。

特に2位グループ相手は叩かねばならない。

そうなれば J1昇格が少し見えてくるだろう。

編集 / 2007.06.11 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
大本営発表
カテゴリ: 地域医療~北海道
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070531c3c3100y31.html

道内病院、総合診療を拡充・医師不足解消へ効率化

 道内病院があらゆる患者の初期診療を担う「総合診療」の拡充に乗り出す。北海道厚生農業協同組合連合会(道厚生連)は札幌や旭川で運営する6病院に総合診療科を設ける。勤医協中央病院(札幌市)などは総合医の育成を本格化する。総合診療は患者と専門医の橋渡し役として期待を集めている。勤務医の負担を軽減し、効率の良い診察体制を整えるとともに、病院の経営体質強化にもつなげる。

 道厚生連はベッド数が300床以上ある6病院に総合診療科を設ける。すでに帯広厚生病院(帯広市)と倶知安厚生病院(後志管内倶知安町)には設置済みだが、医師の不足状態を緩和し地域の医療体制を再構築するには他の病院に広げる必要があると判断した。2011年までに体制を整える計画だ。

 インターネットで道内外から医師を募るほか、院内で若手医師を教育し、6病院でそれぞれ約5人の総合医を確保したい考え。6病院を総合診療の拠点とし、同じ道厚生連が運営する100床以下の9病院にも総合医を派遣し、総合診療科に準ずる体制を整える。



大本営発表なり ノーコメント
編集 / 2007.06.05 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
北海道における予備役招集と自治医大
カテゴリ: 地域医療~北海道
ssd's Diary さんのブログ

時のひと:焼尻島の診療所へ赴任する道保健福祉部技監

ssd's Diaryはいつも拝見させていただいています。
特にこの記事は 私の昨日のエントリーに関して参考になります。

北海道の場合 自治医大卒業生で過疎地域に出ているのは 
卒業後4.5年次と8.9年次 1年あたり3人なので12名。

通常利尻島に4人程度 これは一貫している。
以前は静内に3名程度だったが、現在はこれはなくなり、羽幌・焼尻にシフトして数名
残りはその他の状況に合わせて派遣先が変えながらというのが
ここのところの勤務状況のようだ。

過疎地域で医師不足のところはあまりにも多く、道庁には
各町村の組長から派遣依頼は山のように来ていると聞いている。

今回は その焼尻島で働くはずの医師を根室に派遣する。
その補充がきかずに予備役招集(志願?)となったようである。

ssd's Diaryさんのブログへ 自治医大卒業生がコメントされている。
9年で切るのが前提で退職を強いられたという生々しいコメント。

沖縄や鹿児島、長崎のような離島は限られているものの
その広さや冬場の天候により北海道の地域は容易に孤立化する。
そのような地域の特に過疎町村の医療事情は非常に厳しい。

心カテできる施設まで2時間以上かかる市も珍しくない。
根室のように病院存続の危機に陥っている市もある。
搬送先にしてもさらには19もの病院に断られるほど 選択肢もない。

そういうことを知りながら せっかくの人材を十分に生かしてこなかった。
いや 生かそうとはしてこなかったとしか言いようがない。

そのつけが こうした予備役招集に如実に表れているのだ。
編集 / 2007.06.01 / コメント: 2 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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